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児童養護施設の事件に思うこと(ただの愚痴)

昨日、東京のある児童養護施設で施設長が刺殺される事件がありました。

まだ詳しいことは分かっていないようですが、同じような職種柄思うことがあるのでちょっと書いていきたいと思います。

専門職としての意識は今は無しとして話を進めます。気分を害すると思う方は読むのを避けてください。

(追記:読み返しましたけど、これただの愚痴です。愚痴こぼし好きな方はいいですけど、読む必要性ありません)

 

児童養護施設で働いていると、大人と子どもの価値観のズレを痛感します。

前までは子どもだったはずの私も知らぬ間にうだうだ口うるさい大人の仲間入りをしていたわけです。

新入りの私が子どもにルールを守るよう言ったり注意したりしても「なんだこの新入り、クソウゼェ」としか思われないわけで、私が職場に入る以前から子どもたちには子どもたちなりのルールが決まっていたようです。

施設としてのルールが決まっているはずなのに、それが守られていない現状…もう私は何もしたくありません。

 

というのは置いておいて、今回の事件、私も他人事ではありません。というのも、新入りのくせして色々と言ってきたので子どもに一度殴られています。

きっと少なからずその子どもには恨まれていることでしょう。将来、恨みから私に復讐しにくることがあるかもしれません。

 

虐待を受けた、辛い思いをした子どもを救う為に存在する児童養護施設で、子どもの為を思って熱心に働く職員が、その子どもに恨みを持たれ、殺されるというのは皮肉としか言いようがありません。

彼らは何を思うのか。助かりたい一心で入ってきた子どもが施設のルールなんて守れるか!と言って職員に反抗してくる現状に私はどうしたらいいのか分かりません。

 

全てがこのような事例であるわけではありません。ただ、なんとかしなければという熱い想いを原動力に働いているはずの人間が殺される実情にどうも納得がいかないのです。

 

今後、私はきっとこの職を離れると思います。

福祉の離職率の上昇に貢献してしまうわけです。

ただ、今後このような事態を防ぐ防止策を検討できるよう国が働きかけていくこと、福祉の給料を上げていくこと、福祉職のメンタルケアをしっかりと行っていかない限りは福祉職の増加なんて見込めるわけがありません。

 

サラリーマンを馬鹿にしたりするつもりは全くありませんが、なぜサラリーマンより精神的なダメージを負って、泣きながら仕事をして、検討つかないケースに頭を悩ませて、下手したら殺されるリスクを背負っているのに給料がとんでもなく低いんですか?

誰もこんな仕事やるわけないじゃないですか。

 

まあ、私がこんな蚊の鳴くような声で訴えても何も変わりません。

でも専門職といえど、人間です。みんなと同じように仕事や仕事相手に対して不満は募っていくばかりです。

文句も言えば、愚痴も言いますし、抱えきれないことだってあります。人間ですから。

 

マスメディアは職員が何か事件を起こしたりしたときに「何か出来ることはあったのではないか」「こんなことは許されない。レベルの低さが露呈している」などと言いますが、その裏の現状を知った上で言ってるんですかね。

何も考えずにただ批判するまえにまず現場の現状を知ってほしいものです。

 

こんなにグチグチ言う私はきっと福祉職には向いていません。自覚してます。

ただ、今回の事件は被害者が不遇で不遇で仕方ありません。御冥福をお祈りします。

 

結論:ただの愚痴